塗装技能士ブログ
今日は日立市中成沢町の木造2階建てのS様邸の木部ケレン作業に行ってきました。
【ケレン】
あまり聞きなれない言葉だと思います。
当然ケレンて何?
と思う方 たくさんいると思います。
まずはケレンについて説明します。
随分前の話になりますが 技能試験の学科の教本の中に色々なコラムが乗っていて
そこで読んだ記事ですが ケレンの言語はクリンだったと書いてありました。
外国人技術者が日本に来て下地を綺麗にするのをクリンと言っていて
それが日本人にケレンと聞こえて【ケレン】という言葉が出来たらしいです。
話しがそれましたが簡単に言うとケレンとは下地調整の事です。
木部や鉄部の浮き上がったり?れかけている塗膜を 皮スキ や スクレッパー等で削り落として マジックロンやサンボペーパーで段差を削っていくような作業です。
高圧洗浄やケレン作業といった下地調整にあたる作業は塗装の寿命を大きく左右するとても大切な工程なのでなるべく妥協の無い様に作業をします。
S様邸は破風、鼻隠し、面格子が木製でかなり旧塗膜が剥がれています。
面格子は特に劣化が酷く今回の塗装を考え始めた原因だったようです。
軒天ベニヤも劣化が激しかったのですが こちらは全部重ね張りをするという事で今回のケレンの対象ではありませんでした。
夕方 暗くなるまでケレンが掛かってしまい今日の作業は終了です。
来週は大工さんが軒天を張りに来るので 今日ケレンをした木部の下塗りと瓦棒下屋根の錆止めをしながら工事を進めていこうと思っています。